世界累計発行部数1億部を超え、社会現象となった漫画『進撃の巨人』。
物語は無事に完結していますが、ファンの間では今なお「打ち切りだったのではないか」という不安や疑問の声が聞かれることがあります。
結論から申し上げますと、『進撃の巨人』本編は打ち切りではなく、全34巻をもって作者の構想通りに完結しています。
不穏な噂が飛び交う背景には、スピンオフ作品の連載終了や、本編の連載中に起きた出来事、そして作者自身の発言などが複雑に絡み合っています。
本記事では、なぜこれほどの国民的ヒット作に「途中終了」の誤解が生まれたのか、その要因と正確な連載データについて解説します。
『進撃の巨人』が打ち切りと噂される理由や背景
本編は最後まで描ききられましたが、複数の要因が重なり、一部で「物語が途絶えた」という認識違いが起きているようです。
主な理由は以下の3点に集約されます。
スピンオフ作品『Before the fall』の終了
最も大きな誤解の元となっているのが、公式スピンオフ漫画『進撃の巨人 Before the fall』の存在です。
この作品は全17巻で完結しましたが、本編の前日譚を描いた物語であり、原作の「ウォール・マリア陥落」へと繋がる形で幕を閉じました。
この終了情報を見た一部の読者が「進撃シリーズ自体が終わった(打ち切られた)」と混同してしまったり、スピンオフの結末を本編のものと勘違いしたことが、噂の火種となっています。
ジャンプへの持ち込みと「もしも」の議論
作者の諫山創氏が、連載前に『週刊少年ジャンプ』へ本作を持ち込んだ際、「ジャンプ向きではない」と判断されたエピソードは有名です。
これに関連して、ファンの間では「もしジャンプで連載していたら即終了していただろう」「10週で終わっていたかもしれない」といったif(もしも)の話が盛んに議論されています。
この「早期終了の可能性があった」という過去の仮定話が、いつしか「打ち切り」という言葉単独で一人歩きしてしまった側面があります。
編集者の逮捕事件による連想
連載中、担当編集者の一人が事件を起こして逮捕されるという報道がありました。
作品自体とは無関係の出来事でしたが、一部のファンが「これで連載が続けられなくなるのでは?」「強制終了になるのでは?」と危惧しました。
実際には連載は継続され完結まで影響はありませんでしたが、当時の強い不安が記憶に残り、現在でも話題に挙がることがあるようです。
本編とスピンオフ作品の連載データ比較
ここでは、本編および主要スピンオフ作品の情報を整理し、それぞれの完結状況を明確にします。
本編は11年以上に及ぶ長期連載を全うしています。
| 作品名 | 巻数 | 状況 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 進撃の巨人(本編) | 全34巻 | 完結 | 別冊少年マガジンにて完結(2009-2021) |
| Before the fall | 全17巻 | 完結 | 小説版コミカライズ。前日譚として完結 |
| 悔いなき選択 | 全2巻 | 完結 | リヴァイの過去を描くスピンオフ |
『Before the fall』などの派生作品も、それぞれの物語の役割を果たして完結しており、人気低迷による強制終了といったネガティブな終わり方ではありません。
『進撃の巨人』に関するよくある質問
完結後も新たなファンが増え続ける本作について、よくある疑問に回答します。
アニメは最後まで描かれている?
はい、テレビアニメ版『進撃の巨人』は、The Final Season(完結編)をもって原作の最終話までを完全に映像化しました。
制作会社がWIT STUDIOからMAPPAへ変更されるなどの変遷はありましたが、物語の最初から最後までを非常に高いクオリティで描ききっています。
ジャンプに持ち込んだ時の話は本当?
事実です。諫山創氏は当初ジャンプ編集部にネームを持ち込みましたが、「ジャンプを持ってこい(ジャンプらしい作風に直せ)」と言われ、自分の描きたいものを優先するためにマガジンへ持ち込み先を変えたと語っています。
この判断がなければ、今の『進撃の巨人』は生まれなかったかもしれません。
最終回に加筆ページはある?
原作コミックス最終巻(34巻)には、連載時の最終話に加筆修正が施されています。
さらに「完全版」や画集などで、物語のその後を示唆するような数ページの描き下ろし漫画(「スクールカースト」等の特典含む)が公開されたこともあり、ファンの間で大きな話題となりました。
まとめ
『進撃の巨人』は打ち切りではなく、全34巻で歴史に残る完結を迎えた作品です。
巷で囁かれる「打ち切り」という噂は、スピンオフ作品の終了や、連載前のエピソード、関係者の事件などが混同された結果生じたものです。
エレンたちの戦いの結末は、漫画史に刻まれる壮絶かつ感動的なものです。未読の方はぜひ、その目で確かめてみてください。


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